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火天の城

先日、お付き合いで「火天の城」なる邦画を観てまいりました。

織田信長が驕りと身勝手さにより(実際には政治的、地理的なものをも考慮して)琵琶湖のほとり安土に巨城を築城する経緯と築城に生涯を掛ける宮大工、岡部又右衛門の話でありました。なんとこの映画、15億円もの巨費を投じて造られたそうです。

現在でも謎に包まれた安土城にまつわるお話なので基本的に完全フィクションでしょうが、本筋とは関係もない小話が絶え間なく続き、その上息つく間も無いほど連続した大音量のBGMに観客は目をつぶる暇など与えられず観ざる得ない映画でした。

中でも樹齢千年以上の檜を木曾の山中へ探しに行き、なんと探し当てた檜は御神木で伊勢神宮に捧げる巨木だったのです、しかし宮大工の情熱にほだされいとも簡単に切り倒してしまう。(当時、木曾は木曾義仲の領土で織田とは敵対関係)う~ん。。。
自然環境問題が注目されている現代に「これはナイでしょう??」と苦笑の場面も、しかしひょっとすると今日のゼネコンのあり方を皮肉ったのかしらん・・・・

そんなこんなの2時間半の超大作。眠ることもなく観終わってしまいましたが、本当に15億円使ったとしたら実に勿体無いことをしてしまったようです。

Rev.18.7
 彼女がおごり高ぶって、贅沢に暮らしていたのと、
 同じだけの苦しみと悲しみを、彼女に与えよ。


「火天の城」公式サイト

信長の安土城は本能寺の変、直後に謎の火災で焼け落ちてしまいました。3年間しか世界に誇る大天守は存在しなかったのです。
by yonosuke55 | 2009-10-17 16:16 | 観る
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