話題の「沈まぬ太陽」早速観てまいりました。案の定満員の館内、これだけ混んでいる映画は久々の体験です。
山崎豊子のベストセラーの映画化とあって観客は比較的年齢層が高かったです。劇筋は長いので割愛しますが、オリジナル書籍だと五冊の大作、映画でも三時間半の長編です。 僕は大企業に勤めた事も組織の一員として働いた事もないので主人公の気持ちが良く理解できませんでしたが、何だか戦前の帝国軍人的な思想を植えつけられたエリート集団の物語としてしか観る事ができず勤め人の残酷で不条理な現実を垣間見ているようでした。 登場人物の多くは狡猾で自分の利益しか考えない企業人や政治家ばかりで、途中からは彼らの余りの強欲さや愚者としての生き方に反吐が出てきそうになり、スクリーンに映る俳優の顔を殴ってやろうと思うほどです。特に三浦友和が演じる(何処にでもいる)最低野郎は主演の渡辺謙の良い人よりインパクトがあり三浦友和なくしてこの映画はない!と思いました。 「沈まぬ太陽」公式サイト 自営業の僕は儲かる事もなく平凡単純な繰り返しの日々ですが、これこそが幸せだと感じることができ、そんな意味では秀作かもしれません。 全般的には良くも悪くも日本映画の王道を行っている社会派ドラマです。映画的にはイマイチ、テレビの二時間特番で三日連続放送でも充分かな、とも思いますが・・・・(内容が過激なのでスポンサーが付かないかも) 映画のモデルとなった航空会社勤務の友人がいるので忌憚のない感想を聞きたいところです。
by yonosuke55
| 2009-11-08 23:18
| 観る
|
以前の記事
カテゴリ
フォロー中のブログ
リンク
ライフログ
ブログパーツ
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
ファン申請 |
||