東西、東~西(とざい、と~ぅざい~) さ~て皆さま!
只今、大阪・国立文楽劇場にて公演中の「初春文楽公演」でございます。 今回の演目は「鶊山姫捨松(ひばりやまひめすてのまつ)・中将姫雪責の段」 これは中将姫伝説に基づいた物語で、経緯の事前予習がない僕らにはイマイチ意味不明で、劇終了後にパンフレットを購入し、ようやく全体像が分かりました。雪の降りしきる舞台上の人形のかしらと衣装の美しさに引き込まれましたが、当初から理解の上で観劇していたらより一層感動できたのでしょう、少し難解でありました。 二つ目は「傾城反魂香(けいせいはんごんこう)・土佐将監閑居の段」 これは駆け落ち道中の世話物です。愛し合う男女と親子の愛情を深く緻密に描いた作品。浄瑠璃の太夫の語りと迫真の演技をする人形達と相まって少しウルウルくるほどで単純な人形劇とは思えない感動でした。 後日談ではありますが、忠兵衛と遊女梅川は結局お上に捕らえられ大阪千日前の刑場で罰せられた後、草津の清浄寺に二人の墓は並んでいるそうです。 最後は「小鍛冶(こかじ)」 帝から小鍛冶宗近へ御剣の依頼があり、稲荷明神へ祈願に行くと稲荷明神の童が現れ優れたる剣を完成させる約束を結びます。さて、剣を打つ支度をしていると子狐の化身が現れ小鍛冶宗近と共に剣を造り、上手に出来上がった剣を手に取り喜び小躍りし、また何処かへ消えてしまう。 この演目は正月とかの祝い事に演じられるそうで、子狐同様、観客も楽しくて心ウキウキとなってしまうのです。 しかし、三人使いの人形であれだけ派手な踊りには人形遣いの方たちの芸に見事しか言いようがありません。 大阪・国立文楽劇場では浄瑠璃の語りが字幕表示され、初心者にも分かり易く観る事が出来、一階には資料室があり本物の人形や三味線、見台に触れることが出来ます。 次回も行きたいのであります。
by yonosuke55
| 2011-01-17 11:30
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